所得控除(医療費・保険料など)

地震保険料控除とは控除額は最高5万円・旧長期損害保険料との合計と申告の方法

地震保険料控除とは|控除額は最高5万円・旧長期損害保険料との合計と申告の方法

地震保険料控除とは、地震保険の保険料を払ったときに所得から差し引ける控除です。控除額の計算(全額・最高5万円)、旧長期損害保険料との合算、対象になる保険、年末調整と確定申告での申告を整理します。

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地震保険料控除とは

地震保険料控除は、地震保険の保険料を払ったときに、その年の所得から一定額を差し引ける所得控除です。所得が減るので、所得税と住民税の負担が軽くなります。国税庁のタックスアンサー(No.1145)では、年間の地震保険料が50,000円以下なら全額、50,000円を超えると一律50,000円が控除額と案内されています。

地震保険は、火災保険とセットで契約するため、保険料の内訳が分かりにくいことがあります。控除の対象になるのは、地震保険の部分の保険料で、火災保険の保険料は対象外です(地震保険とは)。この項目では、控除の計算と、申告に必要な書類を整理します。

控除額の計算

地震保険料

年間の地震保険料 所得税の控除額
50,000円以下 支払った保険料の全額
50,000円超 一律50,000円

旧長期損害保険料

平成18年12月31日までに契約した、一定の長期の損害保険(満期返戻金がある火災保険など)の保険料は、旧長期損害保険料として、次の計算で控除されます。

年間の旧長期損害保険料 所得税の控除額
10,000円以下 支払った保険料の全額
10,000円超20,000円以下 支払保険料 × 1/2 + 5,000円
20,000円超 一律15,000円

地震保険料と旧長期損害保険料の両方がある場合は、それぞれの方法で計算した金額の合計額(最高50,000円)が控除額になります。

地震保険料控除の具体例

ケース 計算 所得税の控除額
地震保険料が年間3万2千円(仮定) 全額 32,000円
地震保険料が年間6万円(仮定) 5万円が上限 50,000円
地震保険料が年間3万円、旧長期損害保険料が年間2万5千円(仮定) 30,000円 + 15,000円 = 45,000円 45,000円
地震保険料が年間4万5千円、旧長期損害保険料が年間2万5千円(仮定) 45,000円 + 15,000円 = 60,000円。上限50,000円 50,000円

所得税の税率が10%なら、控除額が3万2千円の場合、所得税は約3,200円軽くなります。住民税にも、地震保険料控除があり、計算の式が違うため、自治体の案内で確認してください。

対象になる保険

控除の対象は、居住用の建物や、生活に使う家財を対象にした、地震保険の保険料です。

区分 対象か
住宅の地震保険(火災保険に付帯) 対象
家財の地震保険 対象
事業用の建物の地震保険 対象外(事業の経費として扱う)
火災保険の保険料(地震の部分を除く) 対象外

控除証明書には、地震保険料の金額が記載されます。火災保険と地震保険が一体の書類のときも、地震保険料の金額が分けて記載されるので、その金額を使います。

申告の方法

立場 方法
会社員 年末調整で、控除証明書を添えて、会社に申告する(年末調整とは)
自営業・年末調整を受けない人 確定申告で、控除証明書を添えて申告する(確定申告のやり方とは)

保険会社から、毎年10月から11月ごろに、控除証明書が届きます。住宅ローンを組んでいる場合は、火災保険の保険料を、一括で払ったときの扱いに、注意が必要です(長期契約の保険料を、一括で払ったときは、年数で分けて控除する)。

地震保険料控除の実践ステップ

  1. 保険会社から届く、地震保険料控除証明書を、保管する。
  2. 年間の地震保険料の金額を、確認する。
  3. 長期契約の場合は、年ごとの保険料に換算された金額を、確認する。
  4. 年末調整の書類、または確定申告書に、金額を記入する。
  5. 控除証明書を、書類に添付する(会社の指示に従う)。

地震保険料控除の注意点

  • 保険期間が5年などの長期契約で、保険料を一括で払った場合は、1年あたりの金額に分けて、毎年控除する。
  • 火災保険の契約を変更・解約した年は、払った保険料の金額が、通常の年と異なる。
  • 地震保険の、家財の保険料も、控除の対象になる。
  • 事業用の建物は、控除の対象外。

地震保険料控除でよくあるミス

  • 火災保険の保険料の全額を、控除の金額として申告する。
  • 控除証明書を、紛失する。
  • 長期契約の一括払いを、払った年に、全額控除してしまう。
  • 年末調整で、地震保険料控除の欄を、記入し忘れる。

地震保険料控除のチェックリスト

  • 控除証明書の、地震保険料の金額を確認したか。
  • 長期契約の場合、年あたりの金額に換算したか。
  • 年末調整または確定申告で、申告したか。
  • 控除証明書を、保管しているか。

地震保険料控除のFAQ(よくある質問)

Q. 地震保険料控除は、いくらまで受けられますか。
A. 国税庁の案内では、年間の地震保険料の全額(最高50,000円)です。

Q. 火災保険料も、控除の対象ですか。
A. 対象外です。地震保険の部分のみが対象です。

Q. 年末調整で申告し忘れたら、どうなりますか。
A. 確定申告で、控除を追加して申告できます。

筆者の見解(地震保険料控除)

地震保険料控除は、控除額の上限が小さい制度ですが、毎年自動で適用されるわけではなく、書類を出さないと、取りこぼす制度でもあります。筆者は、保険会社から届く控除証明書を、年末調整の時期まで、1か所に保管しておくことが、いちばん確実な対策だと考えます。長期契約で一括払いの場合の扱いは、混乱しやすいため、迷ったときは、国税庁の案内か税務署に確認してください。個別の税務判断は、税務署または税理士にご相談ください。

地震保険料控除の関連項目

出典(一次情報)

本記事は制度・用語に関する一般的な情報の提供を目的としており、特定の保険・金融商品の推奨や勧誘、税務・法律・投資に関する個別の助言ではありません。制度の内容・金額・期限は改正されるため、最新の内容は国税庁・金融庁・厚生労働省・日本年金機構・各保険会社などの公式ページでご確認ください。個別の判断は、税務署・年金事務所・保険会社・税理士などの専門家にご相談ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。