ふるさと納税と医療費控除は併用できるか確定申告の書き方と限度額への影響

ふるさと納税と医療費控除は併用できますが、ワンストップ特例は使えず確定申告が必要になります。寄附の記載漏れ、医療費控除による限度額への影響、申告の手順を整理します。
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ふるさと納税と医療費控除は併用できるかとは
ふるさと納税(寄附金控除)と医療費控除は、同じ年に両方受けることができます。2つは別の控除で、一方を選ぶ制度ではありません。ただし、医療費控除を受けるには確定申告が必要なため、ふるさと納税の「ワンストップ特例制度」は使えず、寄附のすべてを、確定申告書に記載する必要があります。
検索では、「ふるさと納税 医療費控除」「医療費控除 ふるさと納税 確定申告」といった語で、併用の手順が調べられています。この項目では、併用するときの手続きと、限度額への影響を整理します。
併用するときの手続き
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申告の方法 | 確定申告(ワンストップ特例は使えない) |
| 寄附の記載 | 寄附したすべての自治体を、確定申告書に記載 |
| 必要な書類 | 寄附金受領証明書(または、控除証明書の電子データ)、医療費の明細書 |
| ワンストップ特例の申請を出していた場合 | 申請は無効になるため、確定申告で改めて寄附を記載する |
総務省・国税庁の案内では、確定申告をした場合、ワンストップ特例の申請の効力は失われ、確定申告書の内容に基づいて、控除が計算されます。記載を漏らした寄附は、控除されません。
控除の反映のされ方
| 控除 | 反映先 |
|---|---|
| ふるさと納税(寄附金控除) | 所得税の寄附金控除と、翌年度の住民税の税額控除 |
| 医療費控除 | 所得税・住民税の所得控除(課税所得が減る) |
確定申告をすると、所得税は、還付(または減額)として戻り、住民税は、翌年度の住民税から控除されます(ふるさと納税の限度額の計算式)。
限度額への影響
医療費控除は、所得控除です。所得控除が増えると、課税所得が減り、住民税の所得割額も減るため、ふるさと納税の控除上限額の目安も下がります。
具体例(金額は計算を示すための仮定です)。
| 項目 | 医療費控除なし | 医療費控除20万円あり |
|---|---|---|
| 課税所得(仮定) | 300万円 | 280万円 |
| 住民税所得割額(10%、調整控除などを考えない概算) | 30万円 | 28万円 |
| 住民税所得割額の2割 | 6万円 | 5.6万円 |
| 控除上限額の目安(所得税率10%として、2割 ÷ 0.7979 + 2,000円) | 約77,000円 | 約72,000円 |
計算式は、ふるさと納税の限度額の計算式の式(住民税所得割額 × 20% ÷(90% - 所得税率 × 1.021)+ 2,000円)を使っています。医療費控除が大きい年は、ふるさと納税の上限が、いつもの年より小さくなる可能性があります。
ふるさと納税と医療費控除は併用できるかの実践ステップ
- 年の初めに、医療費の見込みを考える(通院、出産、歯科治療など)。
- 医療費控除の対象になりそうな場合は、ワンストップ特例を使わず、確定申告をする前提で、ふるさと納税の計画を立てる。
- ふるさと納税の寄附金受領証明書(寄附先ごとに届く)を、すべて保管する。
- 年明けに、医療費の領収書と、寄附金受領証明書をそろえる。
- 確定申告書等作成コーナーで、医療費控除と寄附金控除の両方を入力する。
- 申告後、翌年6月ごろの住民税決定通知書で、控除が反映されているか確認する。
ふるさと納税と医療費控除は併用できるかの注意点
- ワンストップ特例の申請を出していても、確定申告をする場合は、寄附を確定申告書に記載する。
- 寄附の記載漏れは、あとから更正の請求で追加できる場合がある(期限は原則5年)。
- 医療費の補填(保険金など)を差し引くのを、忘れない。
- マイナポータル連携で、寄附金の控除証明書のデータを取り込めるサービスがある。
ふるさと納税と医療費控除は併用できるかでよくあるミス
- 医療費控除で確定申告をするのに、ワンストップ特例の分を記載しない。
- 医療費が増えた年に、限度額いっぱいの寄附をして、自己負担が増える。
- 寄附金受領証明書を、紛失する。
- 住民税の控除の反映を、確認していない。
ふるさと納税と医療費控除は併用できるかのチェックリスト
- 確定申告をする予定があるか(医療費控除など)。
- すべての寄附を、確定申告書に記載したか。
- 寄附金受領証明書を、すべて保管しているか。
- 医療費の増加が、限度額に影響しないか考えたか。
ふるさと納税と医療費控除は併用できるかのFAQ(よくある質問)
Q. ふるさと納税と医療費控除は、同時に使えますか。
A. 使えます。ただし、医療費控除のための確定申告が必要になるため、ワンストップ特例は使えず、寄附をすべて申告書に記載します。
Q. ワンストップ特例の申請を出したあとで、医療費控除をしたくなったら、どうなりますか。
A. 確定申告をすると、ワンストップ特例の申請は無効になります。確定申告で、寄附金控除を受ければ、問題ありません。
Q. 医療費控除を受けると、ふるさと納税の限度額は変わりますか。
A. 所得控除が増えるため、住民税所得割額が減り、限度額の目安が下がります。
筆者の見解(ふるさと納税と医療費控除は併用できるか)
ふるさと納税と医療費控除の併用は、手順を知らないと「記載漏れ」が起きやすい組み合わせだと考えます。筆者は、確定申告をする年は、寄附金受領証明書を、寄附のたびに1つのファイルにまとめておくことが、最も確実な備えだと思います。また、医療費が大きくなる年は、限度額が下がる可能性があるため、年の後半に、寄附の金額を見直す余地を残しておくと安心です。個別の税務判断は、お住まいの自治体や税務署にご確認ください。
ふるさと納税と医療費控除は併用できるかの関連項目
- ふるさと納税のワンストップ特例制度とは
- ふるさと納税の限度額の計算式
- 医療費控除とは
- 確定申告のやり方とは
出典(一次情報)
本記事は制度・用語に関する一般的な情報の提供を目的としており、特定の保険・金融商品の推奨や勧誘、税務・法律・投資に関する個別の助言ではありません。制度の内容・金額・期限は改正されるため、最新の内容は国税庁・金融庁・厚生労働省・日本年金機構・各保険会社などの公式ページでご確認ください。個別の判断は、税務署・年金事務所・保険会社・税理士などの専門家にご相談ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。
